検査について

  • CT検査

    CTによる循環器領域の画像化は4列MDCTから320列ADCTまでめざましい進歩を遂げ、大きなインパクトを与えました。
    心臓ではおよそ10秒という撮影時間で、呼吸停止時間の緩和と同時に、不整脈、心拍変動の影響を大幅に減少したことや使用造影剤量の減少などから患者負担も減り、臨床で実用化されています。
    狭心症や心筋梗塞を疑われる方々に対しては簡単に短い時間で安全に診断できるようになりました。以前に冠動脈狭窄を指摘された方は定期的に撮影することにより病気の進行程度がわかります。
    動脈硬化は全身に起きますが特に心臓を養う血管(冠動脈)に起きると狭心症・心筋梗塞などの病気の原因となります。ADCTと心筋シンチグラフィ(核医学検査)を組み合わせることで、より正確に評価できます。
    動脈硬化は、喫煙・糖尿病・高血圧・高脂血症・内蔵脂肪型肥満などで進行します。
    心臓の血管以外にも、ASO(閉塞性動脈硬化症)・消化管病変・脳疾患・肺疾患などさまざまな画像診断が可能となります。

  • RI検査

    当院では、レントゲン撮影や心電図、心臓超音波検査などの一般的な検査に加え、より有用な情報を得る為に専門的な心臓検査を行っています。その中の一つに「心筋シンチグラフィ」という検査があります。以下「心筋シンチ」と略します。

    <心筋シンチとは>
    テクネシウムやタリウムなどの放射性同位元素(RI)で標識された薬を患者さんに静脈注射します。薬が体内に取り込まれたらガンマカメラで撮像し、心臓の筋肉(心筋)での分布状態をみて診断します。
    <心筋シンチでわかること>
    この検査の主な目的は、
    1.血液が足りない心筋はあるか。
    2.血液が足りない心筋は治療によって良くなる見込みがあるか。

    これにより、他の検査結果とあわせて治療方針などが決定します。  カテーテル検査よりも患者さんの体への負担が小さいので、バイパス手術後やカテーテル治療後の経過をみるためにもよく利用します。 この他にも、心臓のポンプとしての働きの程度(左室駆出率)、心室の大きさ(左室容積)、心臓の部分的な動き(局所壁運動)、局所壁運動の協調性(同期性)などの心臓の機能をみることができます。

  • 胸部レントゲン検査

    心電図と同じく、基本的、簡便な検査のひとつです。胸部にX線を照射し、心臓の大きさや形、肺の状態を調べます。一般的に心臓がわるくなると、心臓が大きくなります。また心不全になって肺がうっ血しているかどうかもわかります。

  • 心電図検査

    心電図は心臓の検査の中でも最も基本的で簡便な検査のひとつですが、とても多くのことがわかる検査でもあります。患者さんはベッドに横になっていただくだけです。検査時間は約1〜2分程で終わります。

    <心電図検査で分かること>
    ・不整脈
    ・心筋の虚血や障害
    ・心房や心室の肥大や拡張
    ・心臓の位置変化
    ・心臓の電気的興奮の伝導
  • トレッドミル検査

    トレッドミル検査は、運動中の心電図変化をみる検査です。安静にしている時は何でもないが、少し運動したりすると息切れがしたり胸が痛くなったりすることはないでしょうか?これは狭心症という病気の典型的な症状のひとつです。トレッドミル検査ではルームランナーのベルトの上を走っていただき、運動しながら心電図を調べます。狭心症などの患者さんの場合、上で述べたような症状が現れたり、心電図に特徴的な変化が生じたりしますので、この検査でおおよそわかります。

  • ホルター心電図検査

    ホルター心電図は、不整脈の詳しい分析に欠かすことのできない検査です。胸に電極をつけて1日中心電図を記録します。ホルター心電図の器械は小型で携帯可能ですので、当日お風呂やプールに入れないことを除けば、あとは普段通りの生活をしていただくことが出来ます。翌日器械をはずしに病院に来ていただきますが、どうしても本人が来院できない場合、器械だけ外して代理の方に持ってきていただくこともできますので、まずは検査室の検査技師にご相談ください。

  • 心エコー検査(心臓超音波検査)

    超音波を使って、心臓の動きや形、大きさ、心室の壁の厚さ、弁の逆流の有無などを詳しく調べる検査です。また心臓の収縮に時間的にズレ(非同期性収縮)がないかも調べられます。超音波は体に対して痛みや害は与えません。人工弁やペースメーカー、胎児にも影響しません。心エコー検査は患者さんに負担が少なく無害であり、何回でも繰り返し行えるため、心臓病の診断経過をみる上で大変有用な検査です。おおむね30分程度で終わりますので、どうぞ安心して検査をお受けください。

  • 心臓カテーテル検査

    カテーテルとよばれる細い管を使った検査です.局所麻酔をした後に,腕や足の付け根の血管からカテーテルを挿入し,心臓の中まで進めて、心臓の中の圧力や、血液中の酸素濃度を測定します。心臓や血管(主に冠動脈、大動脈、肺動脈)に造影剤を流してレントゲン撮影します。特に冠動脈の狭窄を判定するのに一番正確な検査です。これにより「狭心症」「心筋梗塞」、「弁膜症」、「動脈瘤」などや生まれつきの心臓病などを診断します。検査時間は、個人差はありますが、おおむね30分〜1時間です。カテーテル検査室は医師をはじめ、看護師・放射線技師・臨床工学士・臨床検査技師の専門的な技術・技能をもった職員が最新の医療を安全に患者さんに提供すべく、日々点検・確認をし、技を磨いております。また緊急にも24時間体制で対応しております。当院での年間心臓カテーテル数は約1000例です。また2003年より日帰り心臓カテーテル検査も行っています。

  • 心臓核医学検査

    放射性医薬品を点滴より注射し、検査用ベッドの上で静かに横になっている間にガンマカメラで心臓の様子を画像にする検査です。冠動脈の心筋血流や代謝の状態、心臓の大きさ、動きなどがわかります。狭心症や心筋梗塞がこの検査でおおよそわかります。検査時に自転車をこいでもらう運動負荷試験や薬剤を使用した薬剤負荷試験を同時に行うことがあります。心臓カテーテル検査とくらべると患者さんの負担が少ないので狭心症や心筋梗塞の診断、治療後の経過をみるためによく利用されます。すべて外来で検査できます。

  • ADCT(Area Detector Computed Tomography)

    CTとは日本語で表現すると"コンピュータ断層撮影"となります。
    CT装置では一般撮影で使用しているのと同じようなX線管球を体の360°から照射して体の中のX線の通りやすさのデータをとっていきます。そしてコンピュータで計算して体の輪切りの画像を得ています。当院に入っているCTは、320列ADCTで、人体を透過したX線を受ける検出器が320列あり、従来のCT検査と比べ、撮影時間が短時間で済みます。また被ばく線量も20%〜最大80%低減することができます。

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